あせもができる前に

夏場など汗をたくさんかくようになると発症しやすい発疹ですが、どうしたら予防できるのでしょうか。
あせもは、かゆみだけでなく痛みも伴い、何も予防しないと症状が悪化することもある、とても厄介なものです。
なるべくなら、あせもができる前にきちんと対策をしておくことが、明暗を分けることになります。
では、あせもができないようにするには、どうしたらいいのでしょうか。
まず、汗が肌に残らないように、汗を吸収しやすく、通気性のよい服を着ることが大切です。
汗をかいたら、できるだけ早くシャワーを浴びるか、汗を拭き取る回数を増やしてください。
特に子どもや乳幼児は、新陳代謝が著しく優れているため、汗をかきやすいと言われています。
汗をかかないようにする効果があるとされるスプレーや入浴剤も販売されていますので、こうした製品を利用するのもよいでしょう。
人間の体には、汗をかくことで体温を調節したり、老廃物を体外に排出したりする機能があります。
そのため、汗をかくこと自体は健康維持に有効です。
汗をかくことを好ましくないと解釈するのは間違っています。問題は、汗疹の原因となる汗をかいた後の対処にあります。
通気性のよい服を選ぶ、汗をかいたらすぐに湿らせた清潔なタオルで丁寧に拭くなど、小さな行動が大切です。
汗をかいたらこまめに対処することが大切で、この行動があせもの予防になるのです。
汗をかいたら、丁寧に拭き取ることが大切です。
あせもは、悪化させなければ適切なケアで治りやすい皮膚病です。
あせもの症状が見られたら、その時点で治療に取り組むことが大切です。
では、あせもを治すための治療法にはどのようなものがあるのでしょうか。
例えば、こまめに汗を拭いたり、汗をかいた後はお風呂に入ったりして、皮膚を清潔に保つことが肝心です。
上記のような生活習慣の改善を行ってもあせもが治らない場合は、抗菌薬、抗ヒスタミン薬、抗炎症薬などの薬物を処方します。
これらの薬を使っても発疹が回復しない場合は、薬の使用を中止し、病院へ行く必要があります。
肌と相性の悪い薬を使い続けると、さらに炎症を起こす可能性があります。
そのような場合は、すぐに皮膚科を受診することをおすすめします。
発疹が出ると、かゆみが出て、不用意に掻いてしまうことで二次感染につながることもあります。
そのようなかゆみを抑えるために、ステロイド剤などを使用するとよいでしょう。
常にタオルで汗を拭き取り、患部を冷やし清潔に保つことが必要です。
エアコンで湿度や温度を調節し、皮膚を乾燥させないようにすることも、かぶれを治すポイントになります。
ボディパウダーやシッカロールを処方する治療法も存在しますが、塗りすぎると汗腺を塞いでしまうトラブルが発生することがあります。
そうなるとあせもが悪化してしまうので、少量にとどめるのが無難です。
あせも治療の第一歩は、こまめに汗を拭き取り、皮膚を常に清潔に保つことです。